令和5年度 ユースサポーターからのお知らせ

ユースサポーター活動

第8回「校則について」

 最近は学校の校則見直しが進んでいます。そもそも校則とは学校内における在校生自身にかかわる定めのことであり、規律ある学校生活を送る上で一定のルールを守るために存在します。ただこれまでは根拠が曖昧で明らかに理不尽ないわゆるブラック校則と呼ばれるものがあります。しかし時代が移り変わっても昔から変わらずあった校則について、全国的に見直そうという動きが起こっています。徳島県でも生徒が主となって校則の見直しについて活動が活発に行われています。これも学校ごとにそれぞれのやり方で検討を重ねており、共通しているのは自分達が通う学校を今よりよくしていきたいという思いによるものではないでしょうか。大切なのは自分の考えを発して、周囲とすりあわせ、多数決によらない少数の意見も尊重していく結果のみによらない経過の全てが価値あるものになります。

第7回「平等な社会の実現に向けて」

 男性は男らしく、女性は女らしくとよくいわれますが、具体的にはどういうことを示してるのでしょうか。ここでいう「~らしい」という言葉は観念的なもので国や地域によって様々であり固定化することはできません。ただこの2つは対極にあるものだと考えられます。男性は外に働きに出て、女性は家事をするのことが当たり前だと考えられていた時代では男性と女性の間に序列をつける男尊女卑の思想がありました。こうした考えや思い込みがエスカレートするとセクハラやストーカー、DVといった行為が起こり、より深刻化するとわいせつな事件に発展することもあります。

 人はそれぞれが尊重するべき一人格を備えた一個人であり、お互いの相互関係により社会が成り立っています。当たり前の話ですが人の嫌がることはしない。相手のことを考える。等の思いやりの気持ちを少しでももてるようにしましょう。

第6回「自殺予防について」

 全国の自殺者数は1998年から2011年までは年平均3万人を超え2012年以降は減少傾向となっていましたが、2020年頃から徐々に増え始めています。自殺は様々な要因が考えられるので一概には言えませんが、命を断つことが現状の課題を解決するための唯一の選択肢と本人が決心した結果ではないでしょうか。なぜ死にたいと思ったのかを聞きたいと思っても本人は既に亡くなっているので、生前の生活実態を調べることでしかその背景を推測することができません。

 よく自殺やそれに関係するニュースや新聞記事の報道にあわせて相談窓口が紹介されることがあります。それらは様々なアプローチで相談者の気持ちに寄り添い理解しようとしてくれます。一つのところでうまくいかなくても、別のところに行けば気持ちがやすらぐとことがあるかもしれません。今の社会の相談機関は悩んでいる人が赴いていかなくてはいけないところがほとんどです。しかし選択肢はたくさんあることを知ってほしいです。

第5回「特殊詐欺に気をつけよう」

 人のお金をだまして奪う。特殊詐欺による被害は相次いで起こっています。一昔前は「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」等が流行っていましたが、最近は投資目的の詐欺が急増しており、被害額も高額となっています。こうした特殊詐欺に加担する人は相手の心理を誘導してだまします。

・自分は絶対にだまされないと思っている人は危機に対する備えがないのでだましやすい。

・長い説明で疲れさせたり、おどかすような話をして冷静な判断ができない状態にする。

・好意を示したり不安や恐怖心を煽って感情をゆさぶる。

・著名人や権威のある職業を掲示して信頼させる。

・親切にして相手から返礼の気持ちを起こさせる

・集団の中に連れて行き周りの影響を受けやすくさせる。

 以上のように悪意をもって巧みにだまそうとする行為に対して自分だけは関係ないとは言い切れません。特に被害にあった人の中にはだまされたことを誰にも相談できず事件化されないケースも少なくありません。

 大切なことは誰もが被害にあう可能性があることを想定して、警察や関係機関からの注意や呼びかけに耳を傾け、すぐに助けを求める声をあげることです。

第4回「投げ銭」

 投げ銭は主に配信者に対して課金アイテム等を視聴者が提供する機能のことです。ユーチューブのスーパーチャットの他、ティックトックやインスタグラムでも投げ銭ができるようになっています。

 しかしこの投げ銭は大きなトラブルを引き起こす可能性も含んでいます。例えば未成年の子どもが親のクレジットカードを無断で使い高額の投げ銭をしてしまったケースがあります。これは日本だけではなく世界中で問題となっています。

 なぜ過剰に投げ銭をしてしまうのかというと、配信者に喜んでもらえること、高額投げ銭は周囲から一目置かれること等、いろいろあります。リアルではなくバーチャルのコミュニケーションに比重を置くようになってしまっています。

 こうしたトラブルを防ぐためにも従来の課金ゲーム対策と同様に親はクレジットカードや現金の管理、暗証番号の保持、またログインしたままにしないようにしましょう。またカードの利用明細を確認し、すぐにトラブルに気づけるようにしましょう。

第3回「挑戦から成功へのプロセス」

 新しいことを始めようと思い立った時にすぐに行動に移せる人、一旦立ち止まって考える人、できないとあきらめてしまう人等、取り組む課題や条件も様々であり結果の良し悪しも当事者の意識によって千差万別といえます。未知のものに挑むことは大抵の人にとっては困難なことであることは明白です。そうした人は、条件が揃っていない、準備が整っていない等と不安材料ばかりが挙げるようになり、やがては行動する気力が失われ結局は何もできなくなります。

 逆にすぐに行動できる人は準備はそこそこ、最初はうまくいかなくて当たり前、小さなことからコツコツと前に進むことが成功への近道だと自分の中で言い聞かせることができます。事前にいくら準備をしても自分の中にある不安を払拭することはなく、ただ次につながる行動に移すことが目的達成のために必要なことだからです。

 例えば野球の分野で投手と打者の両立を意味する二刀流という単語が最近では当たり前のように飛び交っていますが、これも海外で活躍する一人の日本人選手が成し遂げた成果があってのことです。当時はうまくいくかどうかは誰にもわからないことでしたが、本人の強い気持ちがあってこそ最初の一歩を踏み出せたのではないでしょうか。

 最初からなんでもうまくいくことは希ですが、失敗を続ける中で前向きな思考が生まれることで本人や周囲の今後の選択肢の幅を広げることになるでしょう。

第2回「教育格差について」

 教育格差は生まれ育った環境(生まれ・貧困・地域格差)により受けられる教育に差が生まれることです。生まれた場所は自分で選ぶことができず、教育の機会に大きな差ができます。次に貧困は絶対的貧困と相対的貧困があり、絶対的貧困は人間として必要最低限の生活をおくれない状態のことで、生きることに精一杯となり教育は後回しになります。相対的貧困では他の家庭と比べて収入が低ければ教育に力を入れることができなくなります。最後に地域格差では都心部と地方では学校数に大きく開きがあり、選択肢の幅に差があることになります。こうした格差は子どもの学力や進路に大きな影響をあたえることになります。

 教育格差の解消は一朝一夕でできることではありません。一人親家庭は十分な教育機会を得られづらくなり、社会から孤立しがちになります。直接的にサポートできなくても、行政が取り組んでいる支援を伝えることで現状から抜け出すきっかけになるかもしれません。一人でも多くの子どもが学びの機会を得るために問題に取り組んでいきましょう。

第1回「少年院と少年鑑別所」

 少年院と少年鑑別所を混同して考えている人がいるかもしれませんが2つは全く違うものです。改めて少年院と少年鑑別所について調べてみました。

 少年院

 少年院は家庭裁判所の決定により保護処分として送致された少年を収容する法務省所管の施設です。ここでは少年の特性に応じた適切な矯正教育、その他の健全な育成に資する処遇を行うことで改善更生と円滑な社会復帰を図ります。少年院には概ね12歳から20歳までの少年の他、16歳未満の受刑者を収容しています。犯罪的傾向の進度や心身の著しい障害の有無等により第1種から第5種までの5つの少年院があります。

 少年鑑別所

 少年鑑別所は家庭裁判所の求めに応じて鑑別を行う他、観護処遇や地域援助を行う法務省所管の施設です。鑑別とは専門的知識や技術に基づいて少年の非行又は犯罪に影響を及ぼした資質上及び環境上問題となる事情を明らかにした上で、その事情の改善に寄与するため、処遇に資する適切な指針を示すことを目的として実施するものです。観護処遇とは施設に収容している少年に対する鑑別を除く取り扱いの全てをいいます。情操の保護に配慮するとともに特性に応じた適切な働きかけを行うことによって健全な育成に努めます。

 また地域援助では法務少年支援センターとして外部からの依頼に応じて地域社会における非行、犯罪の防止に向けた様々な活動を行ってます。

 以上のように両者は同じ法務省の管轄ではありますが、その果たす役割は大きく違っています。少年鑑別所に入所した少年は審判により、保護観察、施設送致、少年院送致の他に不処分とされることになります。社会に戻ってきた少年に暖かい心と援助を私達も持つようにしましょう。